一般的なゴムクローラーの交換方法をご案内致します。
あくまでも一例ですので、対象の機種ごと確認下さい。
※モデル機種 クボタ RX303
- ゴムクローラー交換作業は一部に危険を伴う場合があり、正しく行わない時には事故につながる可能性があります。
- 各機種やモデルにより、交換方法が異なる場合がございます。
- 機種により特殊工具を必要とします。
建設機械の場合機体自体での持ち上げが一般的ですが、下記のように持ち上げた場合
必ず機体本体下に台座・ジャッキ等を設置し、降下防止対策をして交換作業は必ず
2人以上で行い合図の取決め確認をしてから作業に入ってください。
- 安全装置を解除した場合、他の操作レバー等に触れた時に車両が動きます。
ご注意下さい。
- 機種により、エンジン始動中であっても自然降下の可能性がございます。
ご注意下さい。
機体側面に、ニップルバルブがついてます。
(機種により蓋がある場合があります。)
この装置の内部のグリスは常に高圧がかかっておりグリス排出バルブなどを急激に緩めすぎたりすると内部グリスが飛び出したりし、顔などを近づけていたりすると重大な事故につながります。グリス排出バルブを緩める時はゆっくりとゴムクローラーの状態を確認しながら操作して下さい。
ニップルバルブを完全に取り除きます。
取り除いたついでにパーツクリーナー等で洗浄して下さい。
グリスの排出により、ゴムクローラーが写真の用に縮みます。
縮みが弱い場合などはゴムクローラーを多少前後に動かす・アイドラーを押し込むなどで縮む場合があります。
写真のように鋼材・パイプ等強度がある物を機体内側より外側に向けテコの原理で押し出します。
今一度、ゴムクローラーが完全に緩んでいる事を確認して下さい。
内側より外側に、力を入れることにより写真のように外します。場合によりゴムクローラーを動かすと外れやすくなりますが、巻き込み等にご注意下さい。
(注)アイドラーの押し込みが出来ない場合、固着などの不具合の可能がございます。
修理工場等にご相談下さい。
(注)鋼材・パイプの使用には塗装面にキズをつける可能性があります。
当て布等保護をして下さい。
本機の場合、写真の部品がアイドラーで張りを調整している部品になります。
外したついでに曲り・カケ・破損等が無いかを回すなどして確認して下さい。
アイドラー自体は引き抜く事が可能ですので、
外したついでに内部を清掃して下さい。
(注)アイドラーは見た目以上に重量物になりますので落下にご注意下さい。
あとは、外しの反対工程を進めれば取付が完了します。
モデルにより、進行方向(パターン)がある場合がございます。
ご注意下さい。
まず片側(スプロケット山がある方)に駒を掛けます。
直接はめ込むことは難しいので、
まずはアイドラー横にゴムクローラを引っ掛けます。
アイドラーに注視しすぎて、スプロケット側が外れることがありますので写真の状態になったことを確認します。
外した時と反対に、外側から内側に掛けて写真のように鋼材・パイプ等強度がある物をテコの原理で押し出します。
(注)鋼材・パイプの使用には塗装面にキズをつける可能性があります。
当て布等保護をして下さい。
場合によりゴムクローラーを動かすと入りやすくなりますが、
巻き込み等にご注意下さい。
アイドラー側&スプロケット側両方が完全に入った事を今一度確認して下さい。
特にアイドラー側の山にはまっているかを注意して確認して下さい。
最初に外したニップルバルブを取付、メーカー指定トルクにて取付を行いグリスを注入します。
(注)ニップルバルブは、必ず指定トルクにて締め付けを行って下さい。
グリスを注入することにより、ゴムクローラーが張って行きます。
張り調整の一般的な参考値としてトラックローラーとゴムクローラーの接地面隙間はゴムクローラーの中心部で10mm~20mmの間くらいになるように調整しますがご使用の路面状況により調整して下さい。
ご使用により、ゴムクローラーは多少伸び縮みします。確認して小まめに調整することによりゴムクローラーの寿命を延ばすとともに機体寿命を延ばすことにもつながります。
- ゴムクローラー交換作業は一部に危険を伴う場合があり、正しく行わない時には事故につながる可能性があります。
- 取付がきちんと行われていない場合、走行中に外れるなど事故に繋がる場合があります。
- 各機種やモデルにより、交換方法が異なる場合がございます。
- あまりなれていらっしゃらない方・知識の無い方は専門の業者・メーカー等にご相談してください。