一般的なゴムクローラーの交換方法をご案内致します。
あくまでも一例ですので、対象の機種ごと確認下さい。
※モデル機種 クボタ KL5150
- ゴムクローラー交換作業は一部に危険を伴う場合があり、正しく行わない時には事故につながる可能性があります。
- 交換作業は必ず、コンクリート上や硬い場所で行って下さい。
- 各機種やモデルにより、交換方法が異なる場合がございます。
- 最適な工具を用いて作業を行って下さい。機種によっては特殊工具を必要とする場合があります。
- 交換作業は、必ずエンジンを止めて2名以上で行って下さい。
- あまりなれていらっしゃらない方・知識の無い方は無理をせず、専門の業者・メーカー等にご相談してください。
牽引フックなど機体後方部をジャッキアップし、機体を上げます。
アイドラー後方にある、アイドラー調整ボルトを緩めます。緩める前に必ず、泥や砂利の除去を行って下さい。
また、状況に問わずオイルスプレーなど潤滑液を、添付したのちに回す作業を行って下さい。
アイドラー調整ボルトには必ず、緩み止めボルトやロックピンなどの通常では緩まないようになっております。
アイドラー調整ボルトを回す前に必ず、緩み止めボルトやロックピンなどを外して下さい。
(注)アイドラーの押し込みが出来ない場合、固着などの不具合の可能がございます。
修理工場等にご相談下さい。
アイドラーが完全に戻り、ゴムクローラーがたるんだ状態を確認し、スプロケットを外します。
スプロケットを外さず作業が出来る機種もありますが、外した上で作業を行った方が、安全に素早く交換作業が行えます。
分割式スプロケットの場合、全てを外す必要はありません。外した際のボルト等の紛失はお気を付け下さい。
完全にゴムクローラーがたるんだ事を確認し、ゴムクローラー内側の芯金部を各ローラーから外側に外します。
ゴムクローラーは見た目以上に “重量物”になります。 外されたゴムクローラーの転倒・挟まれにお気を付け下さい。
ゴムクローラーを外したついでに、各部の破損・ローラーの回り・ガタ・アイドラーの摩耗を確認して下さい。
適時、可動部及び回転部にオイルスプレーなどを添付してください。泥などが酷い場合には、洗車をオススメします。
あとは、外しの反対工程を進めれば取付は完了します。
モデルにより、ゴムクローラーの進行方向(パターン)・
内外SP位置(オフセット)がございます。
外す前と同じ向き・位置に戻すように、ご注意下さい。
まず、上部スプロケット位置に、芯金部を引っかけます。
次にローラー部に、芯金を入れ込んで行きます。新品のゴムクローラーは、外したゴムクローラーより硬くなります。
バールなどを使用し、てこの原理にてローラーに芯金部中央が収まるように、はめ込んで下さい。
バールなどの使用の場合、ゴムクローラーの破損やローラー部の破損などお気を付け下さい。
必要応じ、当て布などを利用する事をオススメ致します。
再度、各部全てが、収まったかを必ず確認して下さい。
各部芯金の収りが確認出来たら、まずスプロケットを戻します。
戻したスプロケットの山部分が芯金の間(穴)に、しっかり収まっているかも確認します。
アイドラー調整ボルトを回し、ゴムクローラーが徐々に張ることを確認しながら、アイドラーを戻して行きます。
ゴムクローラーをしっかり張り、アイドラーの遊び・下部ローラーの遊びが無い事を確認し、最後に緩み止めボルトを締め込みます。
必ず、緩み止めボルトを締め込むことを忘れずに確認して下さい。
全ての作業が完了した際、今一度芯金の収り、アイドラーの張り、緩み止めボルトの締付けを確認して作業は終わりです。
張り調整の一般的な参考値として、下部ローラーとゴムクローラーの接地面は、ほぼ隙間無く接地している状態が推奨となります。
ご使用により、ゴムクローラーは多少伸び縮みします。特に新品時は、初期なじみにより伸びる傾向になります。
適時確認して小まめに調整することによりゴムクローラーの寿命を延ばすとともに機体寿命を延ばすことにもつながります。
農機用ゴムクローラーの場合、外見の摩耗・ラグ部(山部)の摩耗より芯金部の摩耗が早く来ます。
見た目はまだ山があり、使用出来るように見えますが、内側の摩耗により突然切れる事や外れる事がございます。
芯金部分の亀裂や摩耗を確認し、時期を見て早めの交換をオススメ致します。
- ゴムクローラー交換作業は一部に危険を伴う場合があり、正しく行わない時には事故につながる可能性があります。
- 交換作業は必ず、コンクリート上や硬い場所で行って下さい。
- 各機種やモデルにより、交換方法が異なる場合がございます。
- 最適な工具を用いて作業を行って下さい。機種によっては特殊工具を必要とする場合があります。
- 交換作業は、必ずエンジンを止めて2名以上で行って下さい。。
- あまりなれていらっしゃらない方・知識の無い方は無理をせず、専門の業者・メーカー等にご相談してください。